北山杉(北山丸太)について

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北山杉(北山丸太)の歴史と種類

北山杉(北山丸太)について
北山杉(北山丸太)について

京都駅からおよそ19km、紅葉の名所、高雄、槇尾、栂尾を過ぎると、心をこめた手入れが一目でわかる、すくすくと伸びた京都府の木 “北山杉” の景観が清滝川をはさみ見事に広がり、家並みには美しい磨き丸太が立ち並んでおります。

北山丸太の歴史は、応永年間(1394年-1427年)頃にまでさかのぼると言われており、室町中期以降、茶の湯の流行にともない、数寄屋造りの茶室建築に大いに用いられるようになりました。この磨丸太の歴史を知るための重要な資料は古建築に見ることができ、京都では伏見稲荷大社の御茶屋(寛永18年[1641年])、大徳寺の黄梅院、桂離宮、修学院離宮の茶室などに磨丸太が用いられております。

一般に北山丸太といわれるものには、北山タルキ、北山磨丸太、面皮丸太、人造絞丸太、天然出絞丸太などがあり、その特色は数多く、とりわけ材質が緻密で木肌が滑らかで光沢があります。

北山杉(北山丸太)の技法と特色

北山杉(北山丸太)について
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北山丸太は強度の”枝打ち”という技法により均一な太さに仕上げられております。”枝打ち”とは植林後10年を経過した北山杉の枝を3~4年に一度、下の枝から順次切り落とすことにより、太りを止め、切り口と末口の太さの差を少なくする技術です。一本一本心を込めて生産される北山丸太の特徴となっております。

このような優れた特色は、床柱やタルキなど、それぞれの用途に応じてさし木苗の養成の時から、15~40年後の伐採に至るまで、一貫した育林技術が確立されていることによるところが大きいです。今日の北山林業の繁栄は、こうした先覚者のたゆまぬ情熱や品種改良への努力、また、耕地が少ないという立地条件より生まれた生活の知恵の結実でもあります。まさに600年の歴史と伝統の重みを感じさせる京都の伝統工芸品であると言えます。

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